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住職のつぶやき
パリオリンピック
パリオリンピックも幾多の熱戦の幕を閉じました。新聞やテレビは国ごとのメダルの一覧表を掲載し、金メダルの数に一喜一憂しましたが、第一回のアテネオリンピックでは一等が銀、二等が銅だったの知っていました?
ある選手が言っていました。「金メダルは嬉しいけれど、次に嬉しいのは銅メダルなんだよ。 だって決勝戦では負けてもメダルが貰えるけど、三位決定戦で負けたら何もないんだよ」って。 一身に期待を背負い、一時たりとも気を緩める事無く、死に物狂いの毎日を積み重ねてそこに立っている選手を、テレビの前で飲み食いしながら批評している哀しい傍観者のあなた、 相手の気持ちに共感できるようになれたら、いいね!
南海トラフ「巨大地震注意」が発令されました。 怖いですね、備えは大丈夫ですか? 合 掌
「一年の計は元旦にあり」
「一年の計は元旦にあり」「お年玉は正月にあり」
年末の晴れた日は煤払いをして、畳をあげてパンパン叩く。買い出しに行っておせち料理を作る。 町中にその匂いが漂い、その中、正月飾りをする。 子どもたちもお年玉のために一生懸命ガンバル。 昔の年中行事の一コマだ。 そして、いよいよ元旦の朝、食卓にみんなが集い「明けましておめでとう」が飛び交う。 久し振りの家族の団らんは、おせちにお酒にジュースに近況報告。 お年玉の中を確認したい孫たちは急いで部屋を出る。 さて、奥さんやお嫁さんは片付けが終わって一段落、酔っ払いの大人たちはグーグー寝ている。 とりとめの無い一年が例年の如く始まった・・・・・筈が、午後四時十分、 能登を大きな揺れが襲った。着の身着のまま放り出されてしまったみんなは大丈夫か? 酔っ払いの大人たちは?孫たちのお年玉は?
四月三日、台湾でも地震が。 そしてあの津波の記憶が呼び戻された。ニュースでは迅速な対応が賞賛されていた。彼らのリスク管理は見習うべきであろうが、常に中国との戦争が想定されている上での危機感は少し悲しい。
我が国も防災に託けて「国家総動員法」に繋がらないよう願うところである。 合 掌
『コロナ パンデミックが遺したモノ』
私はコロナα(アルファ)型と申しますが、2019年11月、細菌兵器だとかコウモリとか色々取り沙汰されましたが、中国武漢で誕生したとされています。皆さんが私を知るのは2020年1月、横浜に入港しましたダイヤモンドプリンセス号のクラスターからだと思います。その後、私の一族は変異を繰り返しながら4年、世界で690万、日本で7万5千人の尊い命を奪ってしまいました。 その恐怖は経済社会を疲弊させ人間社会の断絶を招いたようです。 謝ります。 確かにあの時は日本中がパニックになっていましたね。 その原因は私たちウイルスにありますが、 しかし、一言わせてもらいたい。 あなたがたは助け合わなくてはならない時に罹患した人を犯人扱いしてSNSで晒し者にしたり、 正義を振りかざしたマスク警察や自粛警察、 ヘイトスピーチが横行してましたよね。
社会生活、人間関係が歪んでしまったのは、 私たちを利用した皆さんの利己主義じゃなかったのではないでしょうか。 合 掌
私たちの地球が
私たちの地球が誕生したのは46億年前、青く輝くのは表面の70%を占める大きな海です。
38億年前に点のような生物がこの海に生まれました。 そして進化と絶滅を繰り返し、現在、知られているだけで、海には220万種の生き物がいます。太平洋、大西洋、インド洋などと呼ばれていますが、北極も南極も地中海もすべては繋がっています。
そして海流が海深く流れ続け、気温や気候を左右し、生命の源であるプランクトンを運んで海の生物の
いのちを繋いでいるのです。
さて2011年3月11日、東日本大震災が発生し、被災した福島第一原発が放射能を飛散しました。その復旧作業の過程で出た汚染水の「処理水」の置き場に困り、今、希釈して海洋に放出しようとしています。
海は様々な生命を産み、育んでくれていますが、自然界には無い、人間の業が排出するプラスチックや「放射能」まで飲み込まなくてはならない、そんな 時代になってしまったようです。 合 掌
「悪者にされた、牛」
私は、すき焼きもハンバーグもステーキも大好きです。
さて、本日は『悪者にされた、牛』について、彼らの言い分を聞こうと思います。
私たち「牛」は新石器時代から「家畜」として人類と関わってきました。
それが今、現代の人間から悪者扱いされているのです。
その理由①、地球上の全生物を支えてきた水が今、危機的状況に晒されていて、その原因が私たちだというのです。人間は一日3㍑あればいいとされていますが、私たちは25~75㍑飲みますし、私たちが食べるトウモロコシや穀物を育てるのも含めると淡水の27%も使っています。
理由その②、アマゾンの熱帯雨林の2割を伐採し、私たちの飼育農園を作ったため雨が降らなくなり、山火事などの異常気象を招いた事だそうです。
理由その③、お恥ずかしい話ですが、胃が四つあるとゲップやおならがよく出るのですが、そのメタンガス(CO2の25倍)が、世界で排出される温室効果ガスの4%にもなるんだそうです。
でも仕方ないでしょ!言わせてください! あなたがた人間が、私たちを美味い旨いと言って十五億頭も際限なく増やしたんでしょ。 自分たちの首を絞めたんでしょ!
『鎌倉殿の十三人』
まもなく大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』(北条義時)が終わります。 一九六四年から毎年欠かさずご覧になっている方も多かろうと思います。 来年は『どうする家康』(徳川家康)だそうですヨ。
さて、NHKはこの大河ドラマに並々ならぬ心血を注いでおります。 その現れが「時代考証」です。専門家や歴史学者を投入して当時の生活・文化・風習、人物像など事細かに調べ挙げるのだそうです。ただ、過去の出来事(事実)は誰も見ていませんから、 史料を積み重ねた上、想像も含めて作り上げるのだそうです。 「歴史」というのは、新たな資料や史跡の発見、公文書の開示など、整合性の中でどんどん修正されていかなければならないものだそうです。
しかし、昨今のデータの捏造や改ざん、破棄といった歴史の「修正」では、後世に歴史(正しい史実の書き換え)を伝えていく事が出来ません。
嘘をついている権力者たち! 本当の事を言わない大人たち! 未来の子どもたちに対し、襟を正しなさい。
安倍晋三さんが撃たれた
安倍晋三さんが撃たれた。統一教会(旧)の信者となった母親が借金までして献金し、家庭崩壊させられた犯人の逆恨みらしい。事件後も母親はまだ洗脳が解けていないようだ。根が深い。
私たちは見えないモノに弱い。不安を煽り、そこにつけ込んでモノを買わせ、不安を解消させるために更に高額なモノを買わせ取り込んでいく。その時、誰かに相談させないようにするのも常套だ。見えない話に振り回されるのを迷心(信)という。 さて、治まりかけていたコロナ第六波が、アッという間に第七波のオミクロンへ、それも過去最大の感染者数となった。これまでに国内で累計千二百万人が感染、人口の十人に一人が罹った事になる。そして次に来るのはギリシア神話に登場する馬の身体に人間の上半身という「ケンタウロス」だそうだ。変異進化?の何と速いことか。それに比べ私たちは息を潜めて佇んでいる始末だ。あァ、人生残された貴重な時間がドンドン減っていく。
2022年2月24日、
ロシアがウクライナに侵攻した。 湾岸戦争の時もそうだったが、本当に始まったと世界中が驚いた。 美しい街は廃墟と化し、銃撃を受けて道端に横たわる多くの亡骸や、拷問されて殺された人々の凄惨なニュースが送られてくる。 普通の日常生活を突然奪われ、家や家族を失った人々が隠れ逃げ惑う姿を目の当たりにすると、悲しみはあまりにも大きい。 戦争は、非道で残忍だ。
ところで、ウクライナの国花は、国旗にある黄色、「ひまわり」。 映画少年だった僕は高校2年(1970)の時、映画館で観た。 ソフィアローレンの顔が嶮しかったのを覚えている。 ところでロシアの花も「ひまわり」、同じ風土だ。 そして、もう一つ「カミツレ」(カモミール)というのもあるそうだ。 この花には神経を鎮める作用がある筈なんだが、 プーチンさんには効かないみたいだ。
さて、コロナ・オミクロンだが、派生型のBA2が第7波の主役となって来そうだ・・・、心配だ。 (2022年5月)
何故か急速に感染者が減少し、
終息が近いかと思われていました今日この頃。 正月の旅の宿も満室になりそうで、早く予約しないと家族に顔向け出来ないと焦っている今日この頃。 数十年も会っていないような気がする友と飲む酒の美味い事、久し振りに年末の予定が埋まっていく、今日この頃。
ところが、二年ぶりに訪れた晴れ間にちょっと浮かれたのも束の間、遠く南方に暗い雲が湧き出たようです。 あまり縁の無かったα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、 これらは新型コロナウイルスが変異する度につけられたギリシャ語のネーミングで、これまで最強だといわれていましたのがΔ(デルタ)でした。 が、 ここに超最強のο(オミクロン)が登場するのです。 これは人間とコロナウイルスの戦いと同時に、ウイルス同士の弱肉強食の戦いがあるんだそうです。 日本から何千キロの彼方で生まれたんですが、速く遠くを競ってきた私たち文明の飛行機は、便利さと同時に魔物をもアッという間に運んでくるのです。 (2022年1月)
迎賓館においてバッハ会長ら
IOC関係者らを招いた日本政府主催の歓迎会が催されました。 そしてコロナ禍、国民の半数以上がオリンピックの開催に疑義を唱える中、 7月23日、40人の大人たちの『東京2020オリンピック』が開会式を迎えました。
この案内をお届けできる時はパラリンピックが始まっているかも知れませんが、「復興五輪」とか「コロナに打ち勝った証し」を隠れ蓑に邁進してきた“政治と経済の祭典”に国民の理解が得られたとは到底思えません。
そういえば、1940年の東京大会、1944年のロンドン大会は戦争により中止となりました。 あのヒトラーのベルリン大会(1936)は、民族共同体を謳い、その後ユダヤ人虐待に向かいました。
オリンピックは、昔から金塊や権力を具に、アスリートを出汁にした大人たちの“おいしい祭典”なんでしょうネ。
選手たちはみんな一生懸命頑張っているのに、ねエ。 そう、柔道の阿部一二三、詩の兄妹には感動させられました。 ホントに。 アスリートの五輪と、大人の五輪は、分けて考えた方が素直に応援できてイイですよ。 (2021年9月)